おまえらパッチギや!!〜井筒和幸データベース〜

井筒和幸という男

映画監督として
タレントとして
著書

おすすめ監督作品

ガキ帝国
東方見聞録
岸和田少年愚連隊
ゲロッパ!
パッチギ!
パッチギ! LOVE&PEACE
     

    映画監督として

    来歴

    アメリカン・ニューシネマに傾倒し、高校時代から8ミリ、16ミリ映画の製作を行っており、1975年に友人と映画制作グループ「新映倶楽部」を設立する。1975年にピンク映画『行く行くマイトガイ 性春の悶々』を初監督(「井筒和生」名義)。上京後もピンク映画を撮り続け、そのうちのひとつである『色情女狩り』から「井筒和幸」名義となる。その一方で、関西の情報誌「プレイガイドジャーナル」にコラムを執筆。

    1981年、初の一般映画『ガキ帝国』(「プレイガイドジャーナル」がプロデュースしたATG映画)がヒットし、日本映画監督協会新人奨励賞を受賞。『赤い復讐 暴姦』を最後にピンク映画から遠ざかる。

    『ガキ帝国』のヒットを受け、同1981年のうちに続編『ガキ帝国 悪たれ戦争』を制作するが、主人公たちがアルバイトをしている「モスバーガー」店での喧嘩シーンで「この店のハンバーガーは猫の肉や」というセリフがあったため、モスバーガーからの強硬な抗議があり、早々に公開中止となる。この映画は、以降はソフト化もされない「封印作品」となっている。

    1983年には、あだち充原作の漫画『みゆき』 の監督を打診され引き受けるが、電車内で初めて読んだ原作の内容の無さに呆れて本を放置した。仕事を続けるものの撮影前のカット割をしているうちに鬱状態 となる。精神科医に「仕事のストレスでの離人症のため、最低2ヶ月の療養が必要」と診断されるが、撮影は3日延期したのみで開始。抗欝剤を大量に飲みなが ら監督をつとめ、映画を完成させた。その後病気は嘘のように治ったという。

    1991年9月、大作『東方見聞録』の撮影中にエキストラの俳優が死亡する事故が起きる(詳細は下記#映画撮影中の死亡事故を参照)。

    1996年公開の『岸和田少年愚連隊 BOYS BE AMBITIOUS』では、関西出身の監督らしく大阪の土着的な風景をフィルムに定着することに成功し、ブルーリボン賞作品賞を受賞した。その後、1999年の『のど自慢』や2003年の『ゲロッパ!』などを制作。

    2005年の『パッチギ!』はザ・フォーク・クルセダーズの「イムジン河」をテーマに、在日朝鮮人と日本人の高校生どうしの抗争と恋愛を描いたもの。2度目のブルーリボン賞作品賞のほか、多くの映画賞を受賞した。

    2008年の『TO THE FUTURE』は、朝日放送新社屋完成記念 Theショートフィルムズと題して、7月12日から21日まで新社屋の新・ABCホールにてオムニバス形式で上映された短編映画。近年、こどもを取り巻く環境下においてクローズアップされているモンスターペアレントをテーマに、現代社会に蔓延する問題を描いた作品。タイトルは、ターミナルで偶然見かけた自衛隊のポスターからヒントを得たという。

    2010年の『ヒーローショー』で、第25回高崎映画祭最優秀監督賞を受賞した(『ゲゲゲの女房』鈴木卓爾監督と同時受賞)。

    映画撮影中の死亡事故

    1991年9月22日、井筒が監督を務める映画『東方見聞録』の撮影中に、エキストラとして出演していた俳優A(仮名・当時21歳)が、ロケ現場である静岡県駿東郡小山町上野で溺死する事故が発生した。現場には、滝つぼに落ちるシーンの撮影のため、川の流れを利用した水深2メートルの大がかりなセットが組まれていた。Aは総重量約9kgの鎧を着用した状態でセットに入ったところ、増水していた流れにのまれ、意識不明の重体となり病院へ運ばれたが、翌日死亡した。

    同年11月、Aの遺族が業務上過失致死罪で告訴。演技上の安全を確保する義務を怠ったとして、井筒と助監督が書類送検された。事故後も撮影は続行されたが、事故が報じられて社会問題となり、1992年5月18日に予定されていた公開は中止された。

    製作会社であるディレクターズ・カンパニーはこの事故の翌1992年に倒産。遺族への補償金は井筒が支払うこととした。事故後は映画の仕事から距離を置いていたが、1993年に仙頭武則の依頼により『突然炎のごとく』で監督業に復帰した]。

    『東方見聞録』は、1993年8月1日にビデオ発売された。

    おすすめ!

      作品

      主な監督作品

      • 『行く行くマイトガイ 性春の悶々』(1975年・井筒和生 名義、三上寛 茜ゆう子 橘ルミ子)
      • 『熱くて深い交わり 肉色の海』(1978年・井筒和生 名義、北京一 大賀美津子 城あけみ)
      • 『暴行魔真珠責め』(1979年・井筒和生 名義、池内琢磨 高橋章代 反口博子)
      • 『足の裏から冥王まで』(1979年・井筒和生 名義、劇団日本維新派)
      • 『僕と隠岐島号』(1979年・井筒和生 名義、港雄一)
      • 『女教師 覗かれた暴行現場』(1980年・井筒和生 名義、港まゆみ 沢木ミミ 青野梨麻)
      • 『色情女狩り』(1981年・上野淳 紗貴めぐみ 亜希いずみ)
      • 『ガキ帝国』(1981年・島田紳助・松本竜介・趙方豪)
      • 『ガキ帝国 悪たれ戦争』(1981年・島田紳助・松本竜介)
      • 『赤い復讐 暴姦』(1982年・沢木美伊子 下元史郎 大杉漣)
      • 『みゆき』(1983年・永瀬正敏 宇沙美ゆかり 三田寛子)
      • 『晴れ、ときどき殺人』(1984年・渡辺典子 太川陽介 松任谷正隆)
      • 『(金)(ビ)の金魂巻』(1985年・九十九一 小林まさひろ 大門正明)
      • 『二代目はクリスチャン』(1985年・志穂美悦子 岩城滉一 柄本明)
      • 『犬死にせしもの』(1986年・真田広之 佐藤浩市 安田成美)
      • 『危ない話 夢幻物語』(第一話「ツタンカーメン王の呪い」、1989年・竹中直人)
      • 『宇宙の法則』(1990年・古尾谷雅人 横山めぐみ 鳥越マリ)
      • 『東方見聞録』(1993年ビデオ発売、緒形直人 設楽りさ子 柴俊夫)
      • 『罪と罰 ドタマかちわったろかの巻』(1994年・間寛平 坂上香織 古尾谷雅人)
      • 『突然炎のごとく』(1994年・坂上香織 小木茂光 山本太郎)
      • 『岸和田少年愚連隊 BOYS BE AMBITIOUS』(1996年・矢部浩之・岡村隆史(ナインティナイン)、大河内奈々子)
      • 『さすらいのトラブルバスター』(1996年・鹿賀丈史 久本雅美 村田雄浩)
      • 『のど自慢』(1999年・室井滋 尾藤イサオ 小林稔侍)
      • 『ビッグ・ショー! ハワイに唄えば』(1999年・室井滋 尾藤イサオ 竹内結子)
      • 『ゲロッパ! GET UP!』(2003年・西田敏行 常盤貴子 山本太郎)
      • 『パッチギ!』(2005年・塩谷瞬 高岡蒼佑 沢尻エリカ)
      • 『パッチギ! LOVE&PEACE』(2007年・井坂俊哉 中村ゆり 藤井隆)
      • 『TO THE FUTURE』(2008年・光石研)
      • 『ヒーローショー』(2010年)

      監督以外での参加作品

      • 『TATTOO<刺青>あり』(プロデューサー、1982年・宇崎竜童 関根恵子)
      • 『風、スローダウン』(監修、1991年・石田靖 五十嵐いづみ 長原成樹)
      • 『クレイジー・コップ 捜査はせん!』(監修、1995年・間寛平 小松みゆき 大竹まこと)
      • 『Sadistic Mica Band』(監修、2007年・木村カエラ 加藤和彦)

      出演

      • 『マークスの山』(1995年・崔洋一監督)
      • 『バレット・バレエ BULLET BALLET』(2000年・塚本晋也監督)
      • 『sWinGmaN』(2000年・前田哲監督)
      • 『男たちの墓標 事件屋稼業』(2000年・小笠原直樹監督)
      • 『新刑事まつり一発逆転 よいこのでか』(2003年・大森立嗣監督)

      おすすめ!